思想と美意識とは何か【水曜のケセラセラ】
こんにちは、qqn's ROBE店主です。
店主コラム【水曜のケセラセラ】ではファッションと社会、ファッションとビジネス、ファッションと◯◯など、ファッションと様々な事象のつながりについて思うことをぽつぽつと綴っていきます。
なぜ「水曜のケセラセラ」なのかは、また今度。
第一回目となる今回は、qqn's ROBEのコンセプトである「思想と美意識をまとう」について少し掘り下げたいと思います。
お店を始めるにあたってコンセプトを考えていた時、ふと浮かんできたのがこの言葉です。
コンセプトはお店を運営する上で軸となるものです。簡単にぶらしてはならないし、多くの人にも伝わりやすいものである必要があります。
じゃあ私個人の「好き」を具現化したようなこのお店で軸になるものはなんだろうと思った時に、「ファッションを楽しむ上で大切にしていること」が思い浮かびました。
それが「思想」と「美意識」です。
まず、「思想」とは何でしょう。
辞書で見てみると「1)心に思い浮かべること。考えること。考え。2)人生や社会についての一つのまとまった考え・意見。(デジタル大辞泉,小学館)」と出てきます。
ここ最近は「思想が強い(笑)」など、どうも考えを揶揄(やゆ)する言葉として扱われがちですが、私は元の意味である「人生や社会についての一つのまとまった考え・意見」としてこの言葉を使います。
ファッションにおける「思想」というのは、「どのような姿勢で服を捉えるか」ということだと考えています。
ファッションの楽しみ方は人それぞれ。純粋に着飾るツールとしてだったり、着るというより収集する対象だったり、生地や服そのものを物として愛でたり、もしくは装いの裏にある哲学に共鳴したり。
どんな方法であれ、ファッションに対しての向き合い方があるのであれば、それはその人の「ファッションにおける思想」なのです。そこに優劣はありません。
そして、「美意識」とは。
こちらも辞書で見てみると「美に関する意識。美しさを受容したり創造したりするときの心の働き。(デジタル大辞泉,小学館)」とあります。
何だか美意識というと堅苦しくて高貴なイメージがありますが、「美しさを受容したり創造したりするときの心の働き」とあるように、日々の暮らしの中で景色や物などの美しさに対して抱く「すてき」という感情のことなのです。
ファッションにおいては、「ときめき」ではないでしょうか。
見た瞬間、触れた瞬間に心を奪われるあの体験は、その人のうちなる美意識が生み出すものなのです。
自分の経験から導き出された直感、と言い換えられるかもしれません。
見てきたもの、聞いてきてもの、触れてきた素敵なものたちから得た刺激が、新たな「ときめき」を見つけ出してくれるのです。
この二つは時として相反することもあります。そこに悩むこともあります。
でも、理屈と感情、この二つをどちらも愛でながらファッションと向き合う。
それがqqn's ROBEが掲げる「思想と美意識をまとう」という考え方です。
考えることはやめないし、ときめきも捨てません。